溶融亜鉛めっき用りん酸塩処理
溶融亜鉛めっきは、古くから防食性、経済性面で広く鉄鋼材料の表面処理として採用されてきました。
通常、被膜は金属光沢を有していますが、最近の性能要求はさらに美観(光沢の低減)、高級感(意匠性の向上)、環境調和、そしてアメニティが求められています。
塗装膜では味わえない素材の重厚感を出す処理、それが「りん酸塩処理」です。
通常、被膜は金属光沢を有していますが、最近の性能要求はさらに美観(光沢の低減)、高級感(意匠性の向上)、環境調和、そしてアメニティが求められています。
塗装膜では味わえない素材の重厚感を出す処理、それが「りん酸塩処理」です。
特長
- 製品光沢を低減(環境調和)
- 溶融亜鉛めっき特有のパターン模様が浮かびでる(意匠性、重厚感)
- 溶融亜鉛めっき被膜表面に不溶性りん酸塩被膜を形成(防食性の向上)
- 処理液及びリン酸塩被膜には、クロム、鉛等の環境負荷物質は含まれていません
- 低光沢被膜の持続(耐候性経年変化への安定性)
- その他として、高級塗装下地としての塗膜の付着性、密着性の向上
仕上げ外観
製品外観:無彩色 暗色タイプから明色タイプまで、 弊社にご相談下さい。
※ただし、搬入時溶融亜鉛めっき部材表面の下地処理状態で多少仕上げ色目は異なります。
処理時の注意事項
- 本処理は、溶融亜鉛めっき後の処理になります。
- 溶融亜鉛めっき後、時間経過と共に低光沢処理の化成反応性が悪くなるため、めっき後は速やかに製品納入をお願い致します。
- 溶融亜鉛めっき後、ローバル等の補修及びクロメート等の白さび防止処理は行わずに製品納入ください。
- 白さびの発生箇所へは正常な化成反応が得られないため、製品搬入時には白さびがない製品を納入ください。
- 溶融亜鉛めっき時に製品溶接部からの染み出しがあった場合、その箇所には正常に反応しません。
- 溶融亜鉛めっき状態により処理外観が異なるため、事前の品質確認を推奨します。